忍者ブログ
このブログはジャンプSQ連載中のクレイモア非公式ファンブログです。感想やキャラ語り。二次創作などを公開していく予定です。各種版権元とは一切関係ございません。
[17]  [1]  [16]  [15]  [14]  [13
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

クレイモア完結おめでとうございます!完結記念に数年ぶりにサイト更新です。





【希望】

  プリシラと戦士達の戦いが終わり、二年の月日が経った。
  戦士達の活躍により生き残った妖魔と覚醒者の数も少なくなり、彼女らの生きる世界は平和を手に入れつつある。
  そんなある日、ラキと共に旅に出ていたクレアが戦士達の拠点となっている聖都ラボナに帰還してきた。

「クレアじゃないか!  二人とも、良いところに帰ってきたな!!」
「久しぶりだな、ユマ」

  ラボナの門を抜けたところで、北の戦乱からの付き合いであるユマが二人を迎える。
「ところでお前、どうしたんだ?」
「なんか街全体がそわそわしてるみたいだけど……祭りでもあるのか?」
  ユマと街の異変に気づいたクレアとラキがそう聞くと、ユマは興奮した様子で二人にこの街で何が起こっているのかを伝える。
「まあ、祭りと言えば祭りかもしれんが……。実はな、戦士の一人が今朝産気づいたんだ」
「なっ!?  戦士がか!!??」
  ユマの言葉にクレアが驚きの声をあげる。
  半人半妖の戦士とはいえ、心は人のもの。泣もすれば笑いもするし、恋だってする。
  かつて戦士の恋の相手と言えば自分と同じ運命を背負った戦士であるのが大半であったが、妖魔と覚醒者の戦いに一段落つき、組織も無くなった今、戦士が男に恋をして夫婦になるのはそうおかしいことではない。
  だが、出産となると話が違ってくる。
  半人半妖の戦士が人の子供を産む。それは長い戦士の歴史の中でも始めてのことではないだろうか。これは街全体が落ち着きを無くすのも無理がない。
「産屋はこっちだ。来い」
「あ、ああ」
  戸惑いながら、クレアはユマに連れられ産屋に向かう。

  産屋の周りは、既に戦士達の集団が出来上がっていた。
「クレア、ラキ!  久しぶりだな〜!!」
  二人に気づいたヘレンが、集団から外れ二人に駆け寄る。
「なんだ。お前達も居たのか」
「戦士が子供を身篭ったという噂を聞いては、戻らないわけにはいかないだろう」
  ヘレンとタバサの二人も、戦いの後故郷を巡る旅に出ていたのだが、旅先でこの噂を聞きラボナへ帰還してきたらしい。
  集団の先頭には生き残った戦士達の中心的存在となっているミリアが、真剣な面持ちで産屋を見つめている。
「シンシアとガラテアは産屋の中だ。二人とも出産を手伝っている」
「なにせ戦士の出産だからな〜」
「そうか……」
  出産には激しい痛みを伴う。その際に妖力の制御が乱れ戦士が覚醒することを警戒しているのだろう。
  優しいシンシアに、妖力制御に長けたガラテア。出産に臨む戦士の精神を安らげさせるのには最適な組み合わせだ。
(この場に戦士以外の人間が見当たらないのは、最悪の事態を想定してか)
  出産の痛みに耐えかね戦士が覚醒した場合、他の戦士は覚醒者となった戦士を殺さなければならない。その際人間が近くにいては危険が増す。

(そうならないのが最善なんだがな……)

  それは、大剣を背負い産屋を見つめる戦士達すべての思いだろう。
  誰だって、新たな命を産み出そうとしている仲間を手に掛けたく無い。
(どうか無事で……)
  クレアがそう願った時、産屋の中から甲高い泣き声が聞こえてきた。
(この声は!?)
  戦士の悲鳴ではない。覚醒者の産声でもない。これは。これは……!!
  産声を囲む戦士達が、これまでとは違ったざわつきを見せだす。
「ガラテア!  シンシア!!  どうした。何が起こった!!」
  と、ミリアがドンドンと産屋の扉を叩く。
  すると気だるげなガラテアの声と共に、産屋の扉がゆっくりと開いた。
「ミリア。頼むからそんなに大声を出さないでくれ。こっちは大仕事を終えたばかりなんだ」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、隊長。元気な赤ちゃんが産まれましたから」
  シンシアのその言葉に、戦士達が沸き立つ。
「父親に似た黒髪の赤ん坊だ。私達に似ず、良い子に育ってくれるだろうよ」
「黒色の……髪……!!」
  半人半妖の戦士の髪は皆金髪だ。産まれた子供の髪が黒髪だというガラテアの言葉に、戦士達が歓声をあげる。

「良かった……良かったよぉ……!!」
「産めるんだね。あたしたちでも、普通の子供を産めるんだね……!!」

  皆不安だったのだ。今日産まれてくる子供に、半人半妖の血が混ざっていないか。
  けれどその不安は大いなる喜びをもって覆された。

「希望が……産まれたな……」

  ミリアの言葉に、戦士達がより大きな歓声をあげる。
  今日産まれた子供は、新たな時代を生き始めた戦士達全員の希望の子だ。
  半人半妖の戦士でも、人の子供を産めるという希望の……。
「クレア。イレーネに話すことがまた出来たね」
「そうだな」
  辺境の地で静かに暮らすイレーネ。今度彼女に会う時の土産話がまた一つ出来た。
  戦士の結婚に出産。その話を聞いた時、いつも冷静だった彼女の顔はどんな表情を見せるだろう。
  クレアがそう考えていると、じゃれ付くように肩を組んできたヘレンが冗談混じりにこんなことを言ってきた。
「おいおい。他人の子供を話の種にするより、お前らの子供を土産に持っていけよ」
『なっ……!?』
  ヘレンの言葉に、クレアとラキの顔が赤く染まる。
  そんな二人の様子を見て、二人の関係がどれだけ進んでいるのか察したデネブは、
「進展が遅いな、お前ら」 
  と呆れたように呟いた……。

PR
PROFILE
HN:
リリカル
性別:
非公開
自己紹介:
メインで活動しているのはファイアーエムブレムですが、クレイモア愛が抑えきれず専用ブログを開設。
好きなキャラはガラテア。カップリングはダフ×リフル最愛。のんびり更新でクレイモア布教をしていきます。





ブログ内検索

Copyright © 燃えよ大剣! All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]